死亡保険金に相続税はかかる?非課税枠500万円×法定相続人の数

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武蔵野組合保険サービス 編集部

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「生命保険の死亡保険金にも相続税がかかるの?」——ご家族に保険を遺そうと考えたとき、多くの方が最初に気にされる点です。

結論から言うと死亡保険金は相続税の課税対象になりますが、生命保険には他の財産にはない「非課税枠」があります。本記事では、その仕組みと、受取人の設定を誤ると非課税枠が使えなくなるケースを、国税庁の基準に沿って解説します。

📋 この記事の目次
  1. 結論|非課税枠は「500万円×法定相続人の数」
  2. そもそも死亡保険金にかかる税金は3種類
  3. 非課税枠が使えるのは「相続人が受け取ったとき」だけ
  4. 法定相続人の数え方|相続放棄と養子の注意点
  5. 計算例|妻と子2人のケース
  6. 受取人の設定でよくある失敗
  7. よくある質問
  8. 受取人の設定、一度ご確認を

1. 結論|非課税枠は「500万円×法定相続人の数」

💡 死亡保険金の非課税限度額

500万円 × 法定相続人の数 = 非課税限度額

たとえば法定相続人が3人なら1,500万円までは相続税がかかりません。現金や預金で遺した場合にはこの枠がないため、生命保険は相続対策として使われることが多いのです。

出典:国税庁 タックスアンサー No.4114「相続税の課税対象になる死亡保険金」

ただし、この非課税枠は誰が受け取っても使えるわけではありません。ここを誤解したまま契約している方が少なくないため、次章から順に確認していきます。

2. そもそも死亡保険金にかかる税金は3種類

死亡保険金にかかる税金は、契約者(保険料を負担した人)・被保険者・受取人の組み合わせで決まります。同じ保険金でも税金の種類が変わります。

契約者
(保険料負担者)
被保険者受取人かかる税金
相続税(非課税枠あり)
所得税(一時所得)
贈与税

非課税枠が使えるのは、一番上の「相続税」になるパターンだけです。保険料を誰が払っているかで結論が変わるため、契約内容の確認が欠かせません。

3. 非課税枠が使えるのは「相続人が受け取ったとき」だけ

国税庁は、非課税の適用について受取人が相続人である場合に限るとしています。

⚠ 非課税枠が使えない受取人

相続を放棄した人
相続権を失った人
相続人以外の人(たとえば孫、内縁のパートナー、友人など)

これらの方が受け取った死亡保険金は、保険金そのものは受け取れますが、500万円×法定相続人の数の非課税枠は適用されません

出典:国税庁 タックスアンサー No.4114

「孫に直接遺したい」というご相談はよくいただきますが、孫が法定相続人でない場合、非課税枠が使えないうえ相続税額が加算される場合もあります。税務の取扱いは個別事情で変わるため、実行前に税理士にご確認ください。

4. 法定相続人の数え方|相続放棄と養子の注意点

非課税限度額の計算に使う「法定相続人の数」には、2つの特別なルールがあります。

✅ 法定相続人の数え方

出典:国税庁 タックスアンサー No.4114

💡 混同しやすいポイント

相続放棄をした人は、「法定相続人の数」には含めて計算する一方で、その人自身が受け取る保険金には非課税枠が適用されない——という二段構えになっています。枠の大きさの話と、誰に使えるかの話は別、と整理すると分かりやすくなります。

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5. 計算例|妻と子2人のケース

法定相続人が妻・長男・長女の3人、死亡保険金が2,000万円のケースで考えます。

項目金額
死亡保険金2,000万円
非課税限度額500万円 × 3人 = 1,500万円
相続税の課税対象2,000万円 − 1,500万円 = 500万円

この500万円が、他の相続財産と合算されたうえで相続税の計算対象になります。なお相続財産の総額が基礎控除額以下であれば、そもそも相続税はかかりません。具体的な税額計算は、必ず税理士または所轄の税務署にご確認ください。

6. 受取人の設定でよくある失敗

いずれも保険証券を1枚確認するだけで分かることばかりです。契約から年数が経っている場合は、一度ご確認をおすすめします。

よくある質問

死亡保険金の非課税枠はいくらですか?
「500万円 × 法定相続人の数」が非課税限度額です。たとえば法定相続人が3人なら1,500万円までは相続税がかかりません。ただしこの非課税枠が適用されるのは、受取人が相続人である場合に限られます。相続を放棄した人や相続権を失った人、相続人以外の人が受け取った保険金には適用されません(国税庁タックスアンサーNo.4114)。
相続放棄をすると非課税枠はどうなりますか?
2段階に分けて考えます。まず「法定相続人の数」の計算では、相続の放棄があってもその放棄がなかったものとして数えるため、非課税限度額の総額は変わりません。一方で、相続を放棄した人自身が受け取った死亡保険金には非課税枠が適用されません。枠の大きさと、誰に使えるかは別のルールです。
養子がいる場合、法定相続人の数はどう数えますか?
相続税の計算上、法定相続人の数に含められる養子には制限があります。被相続人に実子がいるときは養子1人まで、実子がいないときは養子2人までです(国税庁タックスアンサーNo.4114)。
死亡保険金に相続税以外の税金がかかることはありますか?
あります。契約者(保険料負担者)・被保険者・受取人の組み合わせによって税金の種類が変わります。契約者と被保険者が同一で受取人が相続人なら相続税、契約者と受取人が同一なら所得税(一時所得)、契約者・被保険者・受取人がすべて異なる場合は贈与税の対象となるのが一般的です。非課税枠が使えるのは相続税のパターンのみです。

受取人の設定、一度ご確認を

生命保険の非課税枠は、現金や預金にはない大きなメリットです。しかし受取人と契約形態を誤ると、その効果が失われてしまいます

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