就業不能保険のデメリット5つ|入る前に知っておきたい支払条件
創業45年以上の保険代理店として、現場の保険募集人が監修・執筆する編集部。相談実績2,000件以上の知見と、西東京市における地域密着の視点から、保険選びのご相談に対応してきました。
「働けなくなったときの収入が心配」——就業不能保険は、その不安に応える保険です。ただし支払条件にクセがあり、期待した場面で受け取れないことがあるのも事実です。
本記事では、就業不能保険のデメリットを5つに整理したうえで、公的な傷病手当金でどこまでまかなえるのかを確認し、加入すべきかの判断材料をお示しします。
1. まず前提|就業不能保険はどんな保険か
就業不能保険は、病気やケガで長期間働けなくなったときに、毎月一定額を受け取れる保険です。医療保険が「治療費」に備えるのに対し、就業不能保険は「生活費」に備えます。
医療保険=入院・手術などの出ていくお金に備える
就業不能保険=働けない間の入ってこないお金に備える
どちらか一方では埋まらない領域があるため、役割で分けて考えます。
2. デメリット5つ
① 支払対象外期間(免責期間)が長い
多くの商品で、就業不能状態が一定期間続かなければ給付が始まりません。60日・180日といった支払対象外期間が設定されているのが一般的で、短期間の休職では受け取れません。
② 「就業不能状態」の定義が商品ごとに違う
「入院している」「医師の指示で在宅療養している」など、給付の条件は商品によって異なります。デスクワークなら働ける状態と判断されると、給付の対象にならない場合があります。パンフレットの給付イメージではなく、必ず約款の定義をご確認ください。
③ 精神疾患が対象外、または制限されることが多い
うつ病などの精神疾患は、保障の対象外としている商品や、支払期間を短く制限している商品が多くあります。長期休職の原因として精神疾患は少なくないため、ここは事前確認が重要です。
④ 保険料が掛け捨てになる
就業不能保険は基本的に掛け捨てです。健康なまま満期を迎えれば、支払った保険料は戻りません。
⑤ 公的保障と重複する可能性がある
会社員には後述の傷病手当金があり、さらに障害状態が続けば障害年金の対象になる場合もあります。これらを踏まえずに保障額を設定すると、必要以上の保険料を払うことになります。
3. 会社員は「傷病手当金」でどこまで足りるか
健康保険の被保険者(会社員・公務員など)は、業務外の病気やケガで働けない期間について傷病手当金を受け取れます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 支給要件 | ①業務外の病気・ケガの療養のための休業であること ②連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと ③休業した期間について給与の支払いがないこと |
| 1日あたりの額 | 支給開始日以前12か月の各標準報酬月額を平均した額 ÷ 30日 × 2/3 ※被保険者期間が12か月に満たない場合は別の計算方法になります |
| 支給期間 | 支給を開始した日から通算して1年6か月 |
| 待期3日間 | 有給休暇・土日祝などの公休日も含まれ、給与の支払いがあったかは問いません |
出典:全国健康保険協会(協会けんぽ)「傷病手当金」
① 収入のすき間——傷病手当金は標準報酬月額のおおむね3分の2です。賞与は計算に含まれないため、年収ベースで見た手取りの減り方はこれより大きくなります。
② 1年6か月を超えたあとのすき間——通算1年6か月で支給が終わります。それ以降も働けない場合、収入が途絶えます。
就業不能保険を検討する意味があるのは、主にこの2点です。
💬 「傷病手当金でいくら入るのか」を、給与明細をもとに一緒に計算します。そのうえで不足があればはじめてご提案します。西東京市・武蔵野市の地域密着代理店が対応します。相談だけでもOKです。
かんたん相談フォームへ → 📞 042-422-25884. 自営業・フリーランスは事情が違う
自営業・フリーランスの方が加入する国民健康保険には、原則として傷病手当金の給付がありません。働けなくなった瞬間から収入がゼロになる可能性があります。
会社員にとっての就業不能保険が「すき間を埋める」ものであるのに対し、自営業の方にとっては収入保障そのものになります。必要性の重みがまったく異なります。
あわせて、国民年金の障害基礎年金は障害等級1級・2級が対象で、厚生年金の障害厚生年金にある3級や障害手当金に相当する給付がありません。この点も自営業の方の備えを厚くすべき理由です。
5. 収入保障保険との違い
名前が似ていて混同されやすい2つですが、備えるリスクが違います。
| 就業不能保険 | 収入保障保険 | |
|---|---|---|
| 備えるリスク | 働けなくなること(生存中) | 亡くなること・高度障害 |
| 受け取る人 | 本人 | 遺族 |
| 目的 | 療養中の生活費 | 遺族の生活費 |
| 公的保障との関係 | 傷病手当金・障害年金の不足を補う | 遺族年金の不足を補う |
「働けなくなったが亡くなってはいない」という状態は、収入が途絶えるのに支出は減らない——家計にとって最も厳しい局面です。ここを埋めるのが就業不能保険の役割です。
6. 検討する順番と確認ポイント
限られた予算の中では、次の順序で考えるのが一般的です。
- 公的保障の確認——傷病手当金・障害年金でいくら入るかを把握する
- 貯蓄で何か月しのげるか——生活費の6か月分が一つの目安
- 不足額と期間を出す——ここではじめて必要な保障額が決まります
- 商品を比較する
- ☐ 支払対象外期間は何日か(60日・180日など)
- ☐ 就業不能状態の定義は約款でどう書かれているか
- ☐ 精神疾患は対象か、対象なら支払期間の制限はあるか
- ☐ 受取期間は何歳までか、満額型か逓減型か
- ☐ 保険料払込免除の条件はあるか
よくある質問
「いくら足りないか」から考えます
就業不能保険は、公的保障を確認してからでないと必要額が決まりません。先に商品を比べても、適切な保障額にはたどり着けないのです。
武蔵野組合保険サービスでは、まず傷病手当金や障害年金でいくら受け取れるかを整理し、貯蓄で何か月しのげるかを一緒に計算します。そのうえで不足があればはじめて商品をご提案します。西東京市・武蔵野市を中心に、創業45年以上の地域密着代理店として対応しています。
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